既製品ではないオーダースーツなら自分のサイズにピッタリ。
唯一無二のスーツ、それがオーダースーツです。採寸してから製作しますのでマイボディにフィットすることも嬉しい点なのですが、 サイズがジャストフィットなだけではなくデザインも自分好みにオーダーすることができますので、お気に入りの1点がきっと仕上がります。 みんなが憧れる素敵なオーダースーツはどうやって製作されるのか、毎日スーツで通勤するサラリーマンだけではなく、
たまにしか着用しない自動車整備士さんや美容師さんも気になるところではないでしょうか。 オーダースーツの専門店で注文する場合、まずはスタッフと打ち合わせをすることから始まりますが、ここでこちらのリクエストをガンガン提案します。 サイズを合わせるだけがオーダースーツではなく、素材となる生地やカラー、スタイルも全てオーダーできるので、 この打ち合わせで決めることはかなり多くなるでしょう。 どのような用途で着用するためのスーツなのか、ビジネスで使うのかプライベートでのオシャレ着としてなのか、それもはっきりと決めなければなりません。 同じカラーでもビジネス向けとカジュアル向けではデザインも全く異なりますし、仕立てる目的を明確にしなければ満足のいくオーダースーツは完成しません。 なので最初の打ち合わせはとっても重要なのです。 ここでおよその予算、欲する機能、生地などを決定します。 見た目も大切ですし、どのような柄にするか、無地にするか、ベースとなるカラーはどうするのか、といったことも次々と決めていきます。 またスーツにはダブルスーツやシングルスーツ、スリーピースなどがありますし、ジャケットとパンツは異なる柄やカラーの組み合わせにしたい人もいるでしょう。 スーツ以外にも中に着るシャツもオーダーシャツで仕立てたがる人もたまにはいると思われますし、いろいろと決めることが多いので自分ひとりでは大変なのです。 おおまかなイメージやカラーだけなら店頭でスタッフさんとみっちり打ち合わせをしなくても決められますが、 プロのアドバイス無しではサクサクと全てを決定することは素人には難しいので、この打ち合わせの時間はかなり重要となります。 ボタンの形状や色も好きなように選べますし、ポケットの形や位置も選べますが、そんな細かい点までこだわりを持って来店される方は希少ですし、 ひとつ残らず顧客側が決めようとするととっても悩んでしまうでしょう。 隅々まで完璧に理想のイメージを固めてから打ち合わせに臨むのならそんなに長時間話し込まなくても済むでしょうが、そこまで意気込んでオーダーされる方は あまりおらず、「自分の体形に合わせてオーダースーツを何着かつくろうかな」程度の軽い気持ちの方が大半なのです。 この世にたった一着しかない、自分の体格にピッタリに作られたオーダースーツが欲しい、そう考えてはいるのですが、デザイン面はあまり深く考慮してはおらず、 具体的な希望もほとんど持ち合わせてはおりません。 それまで既製品のスーツを愛用していた人もポケットやボタンに不満を感じたことはそんなになかったでしょうし、「こんな形のボタンなら最高だよね」とか 「わぉ、今までこれほど優秀なポケットは見たことないや、どんな仕組みになっているのか非常に興味深いですな」といった意見はあまり持っていないのです。 なのでボタンやポケットはどうしますかと尋ねられても、自分が心から望むのはどれなのか心に浮かんでこないのも無理からぬことでしょう。 あまり意識しない、気にしていなかった部分まで決めることが出来るのですが、オーダースーツの初心者がなんのアドバイスも無しに選ぶのはたいへんですし、 バランスの悪い選択をしてしまう恐れもあります。 それを未然に防ぐ意味でもプロと相談してオーダー内容を決める作業はとても有意義で、勉強にもなるのではないでしょうか。