ディテール選び

素材からデザインまで、ディテール選びはこだわり抜け!

サイズだけではなくボタンやポケットの位置なんかも自由自在なのがオーダースーツだということは先ほど解説しましたが、 選択の自由が認められているのはまだまだこんなものでは全然ありません。 既製品のスーツではほとんど選択の余地がない裏地なんかも、自分好みの生地をリクエストすることが許されています。 着用時は人目に触れないので少しくらいおちゃめな感じにしてしまうのも面白そうですし、脱いだときに誰かを驚かせられるようなデザインにしてもいいでしょう。 基本は表面の生地に合わせたカラーにするところで既製品なら間違いなくそうなっていますから、裏地が突拍子もないデザインをしていれば即座に 「あ、この人の着ているのはオーダースーツだな、なかなかやるじゃん」と一目置かれます。 デザイン的なことだけではなく通気性など機能的な理由で裏地を決めるのもありで、夏用のスーツやジャケットなら風通しがよくて快適なものを、 冬用ならば保温性能の高いものを選択すると着心地もバッチリです。

オーダースーツのディテール選びイメージ オーダースーツなら襟(ラベル)もこだわりをみせたいポイントです。形状や大きさ次第でガラリを印象を変化させられますので、同じカラーで似たような デザインのスーツだけどラベルだけ異なる2着目を仕立てる方もいるほどです。 うり2つのオーダースーツだけどボタンだけが違う、では製作してもたいして面白くはありませんし、他人からは同じスーツだと思われてしまうでしょう。 でもラベルだけが違うスーツなら、他の部分が全て同じだとしても誰の目にも明らかに別物だと映るのです。 スーツの顔と言うべき襟元なので、幅が違ったり形が違えば与える印象も異なります。 自分の好みを反映させたラベルにすればいいですが、全体のデザインも考慮してもしも決めあぐねるようならスタッフさんに助言を頂きましょう。 どんな用途で使うのか、そのスーツのコンセプトは、といったことを踏まえて相談すれば、間違いのない選択へと導いてくれるはずです。 このように選択すべき種類も幅も多いのがオーダースーツで、一説によればなんと完成品は数万通りにもなると言われております。 きっと注文住宅に比べれば少ないのでしょうが、数万円の買い物にしては自由度が非常に高いですし、慣れるまではいろいろと迷ったり悩んだりするでしょう。 スーツ本体だけではなく、オーダーシャツやベストまでセットで注文される方もいるようですし、そうなると決めなければならないことは倍増します。 スリーピースのオーダースーツを仕立てられる場合は数十%の確率でベストも購入されるとの統計もありますし、その中の何十%かはオーダーベストを選びます。 既製品のベストでもオーダースーツにマッチする製品もみつかりそうなので、まずは店舗内に展示されている中から物色するようですが、 いまいちな品揃えだったりどうしてもこだわりたい部分が大きい場合、スーツと一緒にベストもオーダーメイドしてしまおう、と決断されるのです。 せっかくのオーダースーツなんだし完璧に合わせられるベストが欲しい、その希望を100%叶えられるのはオーダーベストしかありませんし、 スーツに比べれば価格のことで心配しなくてもいいので簡単に決心できるようです。 オーダースーツを扱っているショップならベストもシャツもオーダーメイドしてくれるでしょうから、セットで注文する気にもなりやすいのでしょう。 もしもベストだけオーダーメイド、ということなら話は違ってきますが、スーツと同時にオーダーできるのなら簡単に同意してしまえます。 オーダーシャツも同時にそこそこ注文されるようで、オーダースーツの色やデザインに合わせて、どんなネクタイをつけるのかをイメージしながら オリジナルシャツを仕立ててもらいます。

このようにオーダースーツというのはスーツだけではなく、その中に着用するベストやシャツまで含めることも多々あるのです。