オーダースーツの作り方とは

採寸

オーダーの内容が決まったらあなた専用のお洋服なので採寸いたします。

デザインや生地を打ち合わせで決めたら、次は寸法を測って顧客のボディにフィット させるためデータを収集します。 ここも既製品との大きな違いで、だいたいこれ位だろう、もうちょっと大きいサイズ にしようかな、といったおおまかなサイズ合わせではなく、完璧にクライアントの 体形に合わせた一張羅を作り上げてくれます。 パターンオーダーのショップもありますが、それでも充分既製品よりもフィット感が 得られるのですが細かくあらゆる箇所のデータを収集してくれるショップの方が、 完成品を身にまとったときの満足度ははるかに高いでしょう。 股上・股下、裾や膝、肩幅や腕の長さなど念入りにデータを集めます。 同じ身長でも脚の長さは人によって違いますし、胴の長さもそれぞれです。 身長130センチの人向けのスーツでも、ズボンの裾の長さが同じでは合う人と 合わない人がおり、また胴回りのサイズも異なるのです。 なので同じ身長130センチのサラリーマンのための既製品のスーツでも、いくつ ものパターンが用意されてはいるはずです。 それでも完全に体形と一致するケースは奇跡で、たいていはどこかが大きかったり きつかったりしてしまうのですが、オーダースーツならそんなことにはなりません。 その人が着やすくて動きやすい、最適のサイズであつらえてくれるのです。 人間は左右で腕の長さや脚の長さが違う、このような話を聞いたことのある人も いるかもしれませんが、信じている人はそんなにいません。 ですが実は本当のことで、人によってはセンチ単位で腕の長さが違うそうです。 そんな体形は既製品では対応していませんが、オーダースーツならば左右の腕の長さも しっかり計測しますので、たとえ右腕の方が左腕よりも5センチ長くて3センチ太い としても、その体形に合わせたスーツを製作してもらえます。 自分のスタイルのデータを事細かに調べられるのでちょっと恥ずかしい気持ちになって しまうかもしれませんが、股下や肩幅を測る機会なんてめったにありませんので 楽しみながら採寸の時間を過ごしましょう。 きっとメジャーを持ったスタッフとおしゃべりをしながらあちこち測ることになる でしょうから、どんな話題を振るか前日のうちに決めておくと多少は楽な気分で 採寸に臨めるのではないでしょうか。 ウエストを測るからと、数日前から無理して食事制限をされる女性もいるようですが、 これはタブーなのでやってはいけないことです。 一時的にダイエットをしてスリムになった瞬間に採寸してそのサイズに合わせて オーダースーツをこしらえても、翌日以降に元通りの体形に戻ったらサイズが合わず、 窮屈な服になってしまいます。 実物よりも見栄えのいい身体データがしばらくの間は公式データとして記録される かもしれませんが、実態とかけ離れているとそれを元にお洋服を作成した時に 辛い思いをしてしまうだけでしょう。 なので身体測定の前日から断食をする乙女のような真似は決してしないで、ありのまま の自分の姿を採寸してもらいましょう。 もしも採寸日に体調が優れず食欲の無い日が数日間続いていたのなら、そのことを 申告して少し大きめに余裕を持たせたサイズで、と一言添える位の気構えで丁度 いいのかもしれません。 この採寸と言う工程はクライアントの体形について考察したり、おしゃべりのネタ にするためにあるのでは決してありません。 あくまでクライアントにフィットするオーダースーツのため、体形を把握するために 丁寧に、そして慎重に行われる作業なのです。 なので下手に誤魔化したり見栄を張らず、等身大の自分を見てもらわなければ意味が あんまりないのです。